ほふりというシステムをご存知でしょうか。最近テレビCMなどでよく見るようになったほふりとは、証券保管振替機構の愛称です。
ほふり制度
証券保管振替機構が行っている証券保管振替制度によって、株の売買の際の受け渡しや、名義書換などが簡略化され、より株取引が便利になります。それがほふりなのです。
ほふりを簡単に説明しますと、まず株を購入した場合、証券会社はその株券を証券保管振替機構に預けます。そして実質株主の報告を行います。これはその株の所有者が変わり、新たな株主の手に渡ったことを報告することです。
ほふりのメリット
すると証券保管振替機構は株を発行している会社が持っている株主の名簿を証券保管振替機構の名義に書き換えます。その後株の権利確定日になると証券保管振替機構が株を発行している会社に実質株主の名前を通知、同じく取り扱った証券会社も通知を行い、会社は購入者を「実質株主名簿」という名簿に登録します。
つまり、購入者から見れば面倒なことは一切省いて株主としての権利だけを得ることができる、というのがほふりのシステムです。
ほふりのメリットとしては、ほかに株券はすべてほふりが預かるので安全であること、株の売買や担保取引の受け渡しは口座振替で行われるので安全かつ迅速に行われること、また所有している株の会社が合併や移転、他社との株式交換などをした場合も、株券を提出するなどの手続きの必要がないことなどがあげられます。
株券電子化のテレビCM
現在、日本国内の発行済み株式の約7割がほふりが保管しています。
株券電子化がいよいよ近づいてきました。金融庁では2009年1月を目安に実施することを目標にしているようです。テレビCMをはじめとしてさまざまなメディアで宣伝されているのを見かけた記憶がある方も多いのではないでしょうか。
ほふりへ預けておくことをお勧めします
株券電子化が実施されると、いわゆる「タンス株券」はすべて無効になります。といっても何の価値もない紙クズになるのではなく、本人以外の名義の特別口座で管理されます。それを自分の口座に書き換える必要があるのですが、そのためには面倒な手続きが必要になります。
しかし、実施前にほふりに預けておけば、そういった手続きはすべて行ってくれます。もちろん、株主であることで得られる権利や利益はそのままです。売買も自由に行えます。
このように、ほふりは現在の活発化する株取引を効率よく行うためのシステムです。株取引が資産運用の手段として一般化しつつある現代、ほふりの役割はますます重要になっていくことでしょう。タンス預金対策をまだ行っていない方は今のうちに、ほふりへ預けておくことをお勧めします。