妊娠サプリメントは、妊娠前と妊娠中の女性が、お腹の赤ちゃんの成長と自分自身の体調管理を補助するための栄養補給剤です。妊娠サプリメントで有名なものに、葉酸があります。
妊娠サプリメントで有名な葉酸は、ビタミンB群の一種で緑黄色野菜に多く含まれています。細胞の発育に大切なビタミンで、特に神経系統の発達に必要です。
葉酸の不足は二分脊髄などの神経管奇形を引き起こすといわれます。赤ちゃんの重要な器官は、受精してから12週くらいまでの間に出来上がります。妊娠に気がつくころにはすでに重要な器官は完成してしまっている、ということですから、妊娠前からの摂取が必要な妊娠サプリメントです。
そのため、アメリカなどの諸外国では、将来妊娠の可能性がある女性たちに日ごろから摂取するよう推奨されています。
葉酸は、日本でも栄養機能食品として厚生労働省に認められており、2000年からは、母子健康手帳にも葉酸の必要性が記載されるようになりました。
葉酸の一日の摂取目安は200μg、妊娠中は400μgが所要量といわれていますが、過剰に摂取した場合、自然に体外に排出されますので、葉酸を摂りすぎても心配はありません。アメリカでは葉酸を授乳期の摂取も望ましいといわれています。
妊娠中にはその他に摂取が望ましいものとして、ビオチン(ビタミンH)が挙げられます。ビオチンが不足すると、口蓋裂、小顎症などを引き起こすといわれています。
また、つわりのイライラや不安感を軽減させる妊娠サプリメントとして、「神経のビタミン」といわれるビタミンB群や、カルシウム、マグネシウムなどが効果的です。妊娠中によくみられる貧血改善のサプリメントとして、鉄分や亜鉛などの補給も必要です。
妊娠しやすい身体にするためのサプリメントとしては、女性ホルモンのバランスを整えるマカやイソフラボン、ニコチン酸アミド(ビタミンB3)、ビタミンE、ビタミンAなどがあります。ただし、ビタミンA,の過剰摂取は、胎児に先天性奇形が起こることがあるので、注意が必要です。
ビタミンEには、流産を防止する作用もあるといわれています。これらのサプリメントを効率よく摂取るために腸の状態をよくするためと、便秘の改善のため、乳酸菌も必要な妊娠サプリメントの一種です。
このように、必要な栄養素を効果的に摂取できるので、エネルギーの過剰摂取を避けたい妊娠中にはとても有益です。しかし、妊娠サプリメントはあくまで栄養補助剤です。普段からバランスのとれた食生活を送ることが必要なのは言うまでもありません。